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3m用・5m用の視標では、同じ視力段階に対応する視角になるよう表示サイズを合わせます。
視角の話WHAT DOES “DISTANCE” MEAN?
遠方の視力表も、無限遠そのものとは限りません。まずは距離だけで決まる光学的な要求量を比べます。
無限遠に矯正された眼が3mを見るなら、単純モデルでは約0.33Dの調節要求があります。
これは屈折検査値の実測誤差や、一律に加減する補正度数ではありません。
3m用・5m用の視標では、同じ視力段階に対応する視角になるよう表示サイズを合わせます。
視角の話鏡や装置内の光学系を使う場合、部屋の長さと検査の光学距離は一致しないことがあります。
ピントの話装置の仕様・設定・採用手順と調節の影響を確認します。「3mだから必ず−0.33D」と処方に足す操作ではありません。
検査条件の話ここでは調節0Dで、光学的に5mの対象にちょうど合うレンズを考えます。検査距離の補正はまだしていない、薄レンズの理想条件です。この条件なら、5mを見るにはその度数でピントが合います。
例:S −2.00D
調節0Dで5mに合う5m → 無限遠
球面度数を −0.20D−2.00 − 0.20
例:S −2.20D差は 1 ÷ 5 = 0.20D。この仮定では、5mから無限遠へ合わせるとき、球面度数を0.20Dマイナス側へ変えます。乱視度数と軸は保持します。
運転では5mより遠い対象も見るため、「視力表が見えた」で終わらず、さらに遠方での見え方も確認する、という考え方につながります。ただし運転中の対象は無限遠だけではありません。
これは光学的な差の説明で、運転用なら必ず−0.20D追加するという処方ルールではありません。5mで測った検査値がすでに遠方矯正として評価・補正されていれば、重ねて引きません。実際の度数は調節、検査条件、視力・両眼視・装用感を確認して決めます。眼鏡合わせの操作教材は選んだ検査距離を基準に、無限遠基準へ整理してから加入を加えます。
球面だけの薄レンズ近似で、距離d(m)の視標に調節0Dで合うレンズをSdとすると、無限遠の基準は S∞ = Sd − 1/d です。例えば3mで−2.00Dなら、この仮定内では約−2.33Dになります。
実際の自覚的・他覚的屈折検査では調節反応や装置条件が関わり、この仮定が成立するとは限りません。測定結果を距離だけで機械的に変換する計算機にはしていません。
乱視も含む遠方完全矯正を基準に、球面加入を重ねる単焦点・薄レンズ近似です。未矯正乱視や軸ずれによるぼけ、左右差、頂点間距離、調節の遅れ、瞳孔径や被写界深度、輻輳と両眼視、累進レンズの視野は計算しません。「ピントが合う範囲」は幾何光学上の範囲で、読める文字サイズや快適さを予測しません。
場面の距離は教材の例で、実際は人や環境により異なります。学校の例は小児処方の指示ではありません。運転の例は免許基準の判定・運転適性の評価ではありません。調節幅はAOA資料Table 2のDuane平均値(10〜65歳・5歳刻み)を使用します。資料にない年齢の補間・外挿はしません。年齢だけで処方加入を決める機能ではありません。
図と説明は独自に作成しています。参考資料の図版・視力表は転載していません。